外は雨。
朝から雨が降っている。
正確には、
昨日の夜からかもしれないけれど、
とにかく今、
外は雨。
いつになったら止むのだろうかと、
ジメジメした部屋の中から、
うす暗い空を眺めてみる。
でも、
この雨が止んだとしても、
関係ない。
こんなにも今日が憂鬱なのは、
たぶんきっと、
僕のせいなのだから。
紙袋がテーブルに置かれている。
正確には、
パンの入った紙袋なんだけど、
とにかくまだ、
外は雨。
大好きなカレーパンは入っていないかなと、
香りを閉じ込めきれなかった袋の中に、
そーっと右手を入れてみる。
もし、
カレーパンが入っていなかったとしても、
関係ない。
こんなにも今日が退屈なのは、
たぶんきっと、
僕のせいなのだから。
食後に珈琲を飲もうとお湯を沸かす。
正確には、
お湯が沸くのを待っているなんだけど。
何も考えず、
ポットの湯気を眺めながら、
ただただそこで待っている。
もし、
沸かしたお湯の量がちょうど珈琲2杯分だったとしても、
関係ない。
こんになにもこの時間が心地いいと思えるのは、
たぶんきっと、
君のおかげなのだから。
それでも、
やっぱり、
外は雨。
最後まで目を通していただきありがとうございます。
うまくいかないことを周りのせいにしすぎるのはよくないぞっ、
うまくいっているのは周りのおかげであることも忘れちゃいけないぞっ、
ということです。